小カブ日和。

友人から、メール。

生活、ちょっとしんどいらしい。

メシ食ってんのか、コイツ。
たぶん、その部分を真っ先に削るヤツなので、ごはんに誘う。

遠慮なく食え、というのに、あまり頼まない。
じゃあ、と、いろいろ勝手にたのむ。

お好み焼きと焼きそばを食べながら、いろいろ座談。
あーでもない、こーでもない、あーしたい、こーしたい。

うんうん、ほら、もっと食え、うんうん。

ふと思いついて。
財布から、２枚の紙、を、取り出し、渡しながら言う。

「いいか。
これは、いつでも使える、有効期限のない紙だ。
もし、万が一、食うにも困って、どうしようもない時は、使え。
どうしても、の、最後の手段に、使うんだ。
でも、ちょっと余裕が出来て、結局コレを使わなくて済んだとき。
周りに、同じようなヤツがいたら、同じことを言って渡せ。
どうせなら、誰から貰ったか、を、書いた紙もつけて、渡せ。
人の手を渡ってきた、とわかると、絶対に使えなくなるだろ？
自分も同じように、誰かに渡そうと思うだろ？
しんどいときも、どうしようもないときも、踏ん張れるだろ？
頑張れそうになるだろ？？

なーーーんて。
ま。
べつに、使ったっていいんだ。
でもさ、そう思うと、なんかいいだろ、どう？」

友人は、ちょっとびっくりして。
泣きそうな顔で笑うと、大事そうにその２枚の紙を財布にしまった。

そして、ぐりぐりと、頭をなでてくれた。

今日は、プレスカブに乗る夢を見たから、なんだかとってもいい気分で。
そんな日に、コイツとメシ食えて。

たった２枚の、マックのハンバーガー無料券（有効期限なし）、と。
ぐりぐり。

今日は、すごく幸せな１日。